【SL】Scientific Linux マイナーバージョンアップの方法

categories IT関連, Linux/Unix | Tags: , , | scot_exist | datetime 2011年8月16日 01:54 | Comments (1) | Save & Share

先日、Scientific Linux 6.1 がリリースされました。
遅くなりましたが、Scientific Linux 6.0 を 6.1 にアップデートしようと思いました。
しかしながら、CentOSのように、単純に

# yum update

としても、Scientific Linux は 6.0 から 6.1 にアップデートされません。

これは、/etc/yum.repos.d/sl.repo などに記載されている、$releasever 変数の中身が 6.0 とマイナーバージョンまで指定されているためです。
(CentOSでは、6 などのメジャーバージョンのみが入っています。6 はリポジトリ上では、シンボリックリンクになっているので、マイナーバージョンのアップデートがリリースされると、シンボリックリンクの向き先が新しいバージョンへ向けられるため、自動で最新のパッケージ群を見るようになっていました。)

CentOSと違い、誤って yum update などを行っても、OSのバージョンが上がらないのはとても親切だと思います。

しかしながら、このままでは、いつまでたっても、新しいバージョンへアップデートする事が出来ません。

そのため、次のような手順で、パッケージをアップデートする必要があります。

現状のバージョン確認

Scientific Linux # cat /etc/redhat-release
Scientific Linux release 6.0 (Carbon)
Scientific Linux # rpm -q sl-release --qf '%{v}\n'
6.0
CentOS # cat /etc/redhat-release
CentOS Linux release 6.0 (Final)
CentOS # rpm -q centos-release --qf '%{v}\n'
6

queryformat(–qf) で出力をカスタマイズしていますが、「v」はVersionを表示します。
「qf」のオプションはハイフン2つのロングオプションを指定しているので注意してください。
また、rpm -qi sl-release でも確認する事が出来ます。


sl-releaseをアップデート

前述したように、Scientific Linux では $releasever 変数の中身が 6.0 になっています。
そのため、yumコマンドのオプションとして、一時的に 6.1 を指定して、sl-release パッケージのアップデートを実施します。

# yum --releasever=6.1 update sl-release
省略

先ほどと同様に、確認すると、アップデートが行われている事が確認出来ます。

Scientific Linux # cat /etc/redhat-release
Scientific Linux release 6.1 (Carbon)
Scientific Linux # rpm -q sl-release --qf '%{v}\n'
6.1

キャッシュのクリア

# yum clean all
Loaded plugins: downloadonly, fastestmirror
Cleaning up Everything
Cleaning up list of fastest mirrors

残りのパッケージのアップデート

# yum update
省略

CentOS と Scientific Linux は同じ RHELクローンですが、若干の違いはあるようです。
使用しているうちに、おそらくいくつかハマる事があるかと思いますが、ちょっとずつ、慣れて行こうと思います。

P.S. Scientific Linux の書籍って無いんですね。

ページTOPへ

1件のコメント

Comment from Welcome datetime 2011年9月20日 at 19:03

Of the panoply of website I’ve pored over this has the most vrecatiy.